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第3回 電子梨、稲作栽培の稲田農園を訪ねて(2/3)

3.電子農法+EM菌、不耕起栽培

@電子物性技術+EM菌栽培



稲作への静電技法(電子)の活用

 

 電子物性技術の炭素埋設、電子水散布プラスアルファでEM菌(善玉菌)を振ることによって、敷いた炭にいい菌が住み着いて、いい環境になる。ぼくもEM栽培は普通、微生物農法と思っていた。ところが本当は波動農法なんですね。まったく電子水と一緒なんです。EM菌がミネラルとか消化してできる微生物が出す波動によって物ができるという考え方なんです。微生物そのものではなくて。炭とEMは一体として考えています。毎年使用しています。撒く炭は、農業炭や自分が作った籾殻薫炭でやっています。

 電子水で培養したEM菌(1トンのEM倍容器で培養して)を梨とか水田に使っています。電子水をまくことと、微生物をどんどん増やすことによって、悪い菌が淘汰される。代かきのあとに流してやるとか、冬のうちにやってワラを早く腐らすとか。効果は実感的にはよくわからないですが・・・ただ、確かに米がおいしくなりますよ。微生物の効果なのか、残っているいろんな肥料が分解されるのかよくわかりませんが・・・・・ そして、水が早く澄んでいきますね。


A不耕起栽培

 不耕起栽培は今のところ水田(1ヘクタール)だけにしかやっていません。不耕起栽培とは環境保護、要するににごった水を外に出さない。普通の人から見ればバカでしょうね。冬のうちから水を張って冬季湛水ですよ。タガメとかゲンゴロウとかたくさんいる。ホタルなんかもものすごい増える。要するに微生物の棲家になるんですね。雑草に負けなければ米は獲れる。でも雑草の方が強いですよ。ハハハハ。

 今年、奈良県の川口さんと言う自然農法をやっている方の所に教えてもらいにいってきました。僕は今まで草を敵にしていた。悪いものだという認識で。その川口さんのやり方というのは、本当に自然農なんですよ。とにかく外から物を持ち込まない、化学肥料、農薬をすべて入れない、もちろん無農薬の無肥料。使っているものといったらクワと、カマと、スコップだけ。手で全部草を刈って、抜くんじゃない。畑も田んぼも全部手で刈る。草が生えることによって微生物の住処ができる。例えば、カメムシなんかでもカメムシの大好きな草をつくってやると、すると野菜を食べない。草が生えると言うことは、それだけ根が張っている。だから刈ることによって土の中の根が腐っていく。それが肥料になって、肥やしになって、刈り取った草もその場にひいておくだけ、外に出さない。だから、一人で限界は3反という。そのとおりだと思います。
 



不耕起栽培の田んぼの中の雑草


 びっくりしたのは第2日曜日には200人くらい川口さんの農場にきている。ひとつの農園を持っているがそこの農園の仕事はすべてボランティア。奈良県の桜井で、農場は名張にある。その川口さんの自然農法を覚えたくてボランティアとしてくる。畑も草をはやし放題。できた農産物も差別化がでる、それと環境をまったく害さない。出さない持ち込まないというわけです。稲わらも田んぼに敷いて置くだけ。農機具を一切炊かないから掘り返すことがない。自然農法だから掘り返して下のものを上に出すことはない。上に上につんで置くだけ。だから年々それが蓄積されて肥しになっていく。やればやるだけ良くなる。



天の岩戸近くで
不耕起栽培を行っている田んぼ

 

 僕は天の岩戸の近くで不耕起栽培をやっている。不耕起栽培の米は全て酒作りに使っています。その酒の名前は「風の宮」といいます。「風の宮」は伊勢神宮の別宮で風雨の災害なく稲を中心とする農作物が順調に生育するようにと祈りがささげられる社で農業の神として崇められています。その名前にあやかり「風の宮」としました。地元の元坂(ゲンサカ)酒造で醸造されています。また稲田さんが不耕起栽培で作っている「伊勢光」は伊勢神宮の御神田で発見された米で御料米として使用されているお米で、神宮林の麓で天の岩戸の湧き水を利用し無農薬・有機肥料しかも除草剤を一切使用せず作っている。

 このお米でなんとかお酒にしたいという夢を抱いて酒屋周りをした。地元の酒屋さんはみんな引き受けてくれたが、一軒だけ断られた造り酒屋さんがあった。その酒屋さんは元坂酒造といい、社長さん自身が幻の米・伊勢錦というお米を作り、そのお米を仕込んでお酒を造っているというすばらしい酒屋さんだ。稲田さんは友達から、その社長さんは酒に使用する米には大変なこだわりをもっている有名な方だと聞いていた。なおさら、どうしても、ここで僕の米を酒にしてもらいたいと思うようになり、何回かお願いに通っているうちに、「あんたの気持ちはよく判った。作らしてもらう!」ということになり純米吟蔵酒「風の宮」の誕生となったのである。

 
 その「風の宮」は、味、香りとも果物酒のような風味で、舌触りが他の酒とは全然違う。


お試しになりたい方は、

元坂酒造
〒519-2442 三重県多気郡大台町柳原346-2
TEL:0598-85-0001 FAX:0598-85-0993

までお問い合わせください。

 実は、この“風の宮”が出来上がるまでには、不思議なことがあったんです。4年位前、54歳頃のお正月の3日の日に伊勢神宮に詣でて、その帰りに伊勢道を走っていたんですが、観光バスが5台も並んでいたので、交通事故でもおきたのかなと思って見ていたら、天の岩戸にお参りに行くバスだったんです。あまりに大勢のお参りだったので、不思議に思って、次の日に天の岩戸にいったんです。何であんなに人がたくさん来るのかな、何かあるんだなーと思って、周りをみてたら、草ぼうぼうに生えた田んぼが一面にあって、その奥に樹齢300年の桜の木があるんです。傍まで行って、“これは大きな桜の木だなー”と見上げていたら、背中がゾクゾクとして、その時に、“ここで米をこさえよう、こさえるんやったら伊勢光や、その米で酒をつくったら面白いなあ“とその場で思いついたんです。インスピレーションを感じたんです。それが始まりです。その田んぼは10年から荒らしていたから背丈いっぱいの萱や木が生えていて、それらを自分一人で開墾する作業からはじめました。

 他にも、野口雨情の「雨情」という名前をもらっている純米吟蔵酒もあるんです。誰でも知っている童謡「青い目の人形」、「赤い靴」の作詞で有名な野口雨情さんです。松坂市出身の作曲家・本居長与と組んで創作され、誰もが幼い頃よく口ずさんだものです。この頃、地元の有志と野口雨情の“雨情館”を造ろうと言う話が持ち上がったんですが、残念ながら“雨情館”の建設にはいたらなかった。稲田さんは何とか“雨情”さんの名前を残したいという一心で二見が浦の興玉神社の禰宜・東さんの世話になり茨城にいる息子さんの野口信哉さんから野口雨情の著作物に関する専属使用を許可された。東さんは、今は岐阜県の伊奈波神社の宮司さんなっている方です。三重県の南勢町の出身ですよ。また、稲田さんは、岩戸会という会員30名位で特産品作りを通して地域の活性化を目指す会の会長も務めている。

 



伊勢光で醸造した純米吟醸酒「風の宮」



樹齢300年の桜の木

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