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平成22年6月7日

第9回                  炭素埋設の実施例(1/2)

(岐阜県各務原市・吉田邸の新築現場)

 炭素埋設は、“静電三法”の第8章 観測に係わる技術 2・炭素埋設技術(p175)に説明されているように植物波農法として最も重要な技法の一つです。
誰もが簡単に出来る環境改善技術なのですが、いろいろな方々が難解な独自の理論や複雑な施工方法等を解説して、気軽に試してみたくてもなかなか自信をもって炭素埋設ができない状況にあるようです。 そこで今回は静電三法で説明されている炭素埋設の基本に則って、誰もが簡単に実践でき、高い効果が得られる炭素埋設の方法をご紹介したいと思います。そのためには、まず、炭素埋設の意義についてご理解いただくことが重要かと考えます。


1.炭素埋設の目的

 大地の表面は、通常、小区域の間で微小な電位差を示す電区(電位区域)が存在します。電区は陰電区(マイナスの電荷を持った電子の多い区域)と陽電区(マイナス電子の少ない区域)に分かれて地表面に分布しています。陰・陽電区間の電位(電圧)差は、種々の原因により半径15メートルの範囲で数ミリボルト〜数十ミリボルトになる場合があります。また、陰・陽電区は2つの電区の間の電位差を相対的に比較した区分けにすぎず、絶対的なものではありません。地表の2点間の電区を一定距離間隔で順次測定していけば電区の存在を認めることが出来ます。

 陰・陽電区間の電位差は、工学的(工業的)には無視される程度の微小な電位(電圧)の差ではあるが、生物生理、特に植物の生長成育にとっては重要な関連を持つ因子であることを楢崎皐月は発見しました。従来の農学等では無関心であったこの大地の電位が次のような理由で“静電三法”の植物波農法では極めて重要な植物の生育因子と考えています。

大地の電位傾斜面が二面以上存在し、それらが交差する場所は作物の生育が悪い。
(2つの電位傾斜面の交線を劣勢線と呼ぶ)
二つ以上の劣勢線が距離的に近接または集中・交差する場所に位置する耕作地は土壌条件とは 関係なく作物の収量が少ない。(このような区域を劣勢区域と呼ぶ)
電位傾斜の急な面(電位差が大)にある耕作地は、酸性又はアルカリ性のどちらかの傾向が継続し、中和・施肥等の効果がないことを楢崎皐月は、全国数千箇所に及ぶ哺場での大地電位の調整で見極めました。

 楢崎皐月の研究者の中では、大地電位の劣勢地区をケカレチ、一方、大地電位が陰電区で周囲との電位差が小さく、劣勢線のない区域(優勢区域)をイヤシロチと呼んでいる人もいます。

 炭素埋設は劣勢区域(ケカレチ)の電位状態を変化させ、また、陰電区化して優生区域化(イヤシロチ化)にすることにより、植物の成育状態を改善し収量の増加、品質の向上を図ることを目的として楢崎皐月が考案し、普及してきました。炭素埋設の効果は、農産物の生育増進だけでなく、その地域
(区域)で生活する全ての動植物の成育増進、人間の健康増進、建造物の健全性、食品生産における品質向上等にも及ぶことが明らかになってきました。
 要するに、炭素埋設は大地に穴を掘ることで、その周辺の電位構成に変化を与え、更に、炭素質(出来るだけ細かい粉末の方が効果が早い)を埋設することで安定的な誘電効果を図るものなのです。


2.炭素埋設の実例紹介

 ここからは、岐阜県各務原市で炭素埋設と敷炭を当研究所の指導で実施し、その効果を期待されている吉田様にご協力を頂き、取材した炭素埋設の施工方法とその様子を報告致します。また、今回は炭素埋設の効果をより高めるための敷炭という方法も行いましたので併せて順次ご紹介致します。


@炭素埋設箇所を決定する
 静電三法によると炭素埋設を行う場所(炭素埋設箇所)は、“相似象的観測”で家屋の位置及びその周辺地域の電位傾向を判断し、炭素埋設位置と埋設箇所数を決めます。具体的な方法を以下に説明します。
 炭素埋設箇所は、一辺が最大で50mまでの正三角形の頂点位置と定められています。そこに、穴(炭素埋設孔)を掘り炭素を埋めます。今回のケースでは住居が既に完成していたため、図のような家屋の周り3箇所で住居スペース全体をカバーできる地点を炭素埋設箇所としました。より厳密には、その土地の各部の地電位を測定し、劣勢線、電位傾斜等の有無を確認するのがよいのですが、一般的には、住居スペースを半径15m以内でカバーできる位置で問題ありません。なお、炭素埋設箇所A−B、B−C、C−A間の距離は約12mでA,B,Cが正三角形の頂点位置になります。相似象及び地形的に優勢区域の方向にあるA点を起点としてB点、C点を敷地内で計3箇所の炭素埋設位置を決めました。
@ 炭素埋設個所

A炭素埋設孔を掘る
 次に各炭素埋設箇所に炭素埋設孔を掘りますが、静電三法によると直径3尺(約90cm)、深さ3尺(約90cm)もの穴を掘る必要があります。この時点で足踏みしてしまう方が多いと思いますが、人手が十分足りているか、小型重機(ユンボ)が手配できるのであれば、是非、頑張って穴を掘ってもらえればよいかと思います。尚、今回の穴掘りは労力のかからないユンボで行いました。また、写真に写っています銀色の桶のようなものは、炭素埋設を手早くきれいに行うために当研究所が開発した専用金具です。新築であれば、基礎工事屋さん、外構工事屋さんにお願いすれば手間が省けます。


A-1 ユンボで穴堀り


A-2 炭素埋設用金具を入れる


A-3 金具の外観


B炭素埋設孔に炭素粉を投入する
 炭素埋設孔を掘り終えましたら、いよいよ炭素を投入し埋設します。静電三法には炭素の埋設量は炭素埋設孔に1尺(約30cm)の厚さになるよう埋めるとありますが、この量は実際にはセメント袋で10袋分(約200kg)程度に相当します。そして炭素の材料ですが、木炭あるいは燻炭がよいとあります。今回の炭素は奈良県にある炭メーカーの炭素埋設用の粉末状木炭(炭素粉)を使用しました。吉田邸での使用量は1個所15袋(約300kg)、3個所合計45袋分(約900kg)の炭素粉を使用しました。
さて、袋を切り炭素粉を次々と穴に投入していきますが、ここで、上記のような金具を用いれば簡単に形状が整いとても便利です。金具は炭素を投入する前に大きく広めに掘った炭素埋設孔に位置を決めて、予め入れ金具の周りの土を埋め戻しておくのですが、投入した炭素粉の形が崩れず、きれいな円柱形状に固めることができます。


B-1 用意した炭素粉の袋


B-2 炭素粉を埋設孔に入れる


C炭素粉を固める
 炭素粉を投入した後は、炭素層は周囲の土壌と一体化し強固にするため十分な散水による炭素粉の締め固めをします。十分な水の供給は、地中のイオンの流動性を増し、炭素埋設の効果を高めるためには必須です。締め固めを行う前の炭素層の深さは50cm以上にもなるため、お風呂に水を入れるくらいに大量の水が必要になります。炭素埋設孔の底までしっかりと水が染込み、炭素層の表面に水がたまるまでたっぷりと水を染込ませます。このとき炭素層を太い棒で突きながら行うと中間部まで早く確実に水を染込ませることができます。


C 炭素粉のしめ固め


D土を戻し炭素埋設完了
 水を十分に染込ませ炭素粉を固めたら金具を抜き取ります。するとご覧の通り、大変美しい円柱状の炭素塊が出来上がります。仕上げはこの炭素塊の上部に土を戻し地面を固めればまずは1個所完成です。続いて残る2個所も同様の作業を行えば施工完了です。


D-1 金具を引き抜く


D-2 金具を引き抜いた後


D-3 埋設孔を埋める


D-4 埋設後の状態


いかがでしたでしょうか。炭素埋設のやり方を要約しますと、
 @ 炭素埋設の場所を決め(これが一番重要)、
 A 穴を掘り
 B 炭素を入れ水で締め固め
 C 土を埋め戻す
という作業内容で、多少の力仕事は必要になりますが大変シンプルな作業で済みます。楢崎皐月は静電三法の中で炭素埋設法について、第8章 観測に係わる技術(p170)の中で1.劣勢線(帯)の観測技法(場所決め)を紹介した上で、その劣勢線(帯)を改善する方法として2.炭素埋設技術(p175)を説明しています。炭素埋設のご興味のある方はこのレポートと共に、是非、読み直してみて下さい。

 炭素埋設の場所(位置)の決め方には多少の経験が必要ですが、穴を掘り、炭素を入れるという作業は専門家のみしか出来ない難しいものではなく、誰もが出来る容易な方法であることがわかります。炭素埋設の効果は施工後すぐに実感できるものではありませんが、経年変化(イヤシロチ化)をご自身の体調、ご家族の健康、庭木等の生育で、1〜3年後にははっきりと実感できるはずです。吉田邸の変化も継続的に調査しレポートしていきたいと思いますのでお楽しみにして下さい。
次回は、建築の基礎工事の段階で行う炭素埋設と併用し、その効果をより高める方法としての敷炭ついて報告します。

(編集 大塚啓恵)



 ご希望の方に炭素埋設の方法を詳しくお教えします。
 炭素埋設を実践されたい方には、炭選び方から、施工方法など、
 当研究所の担当者がお教えします。
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 炭素埋設係
 

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